GHQの亡霊?お粗末な日本の諜報能力
- 高下 豊光
- 2021年9月19日
- 読了時間: 3分
わが日本は、憲法で戦争を放棄している。
そのためにも諜報活動は、最も大切な外交の基礎ではあるまいか。
ところが、わが日本にはまともなこの諜報活動のできる国の部署はないのだ。

形だけ「内閣情報調査室」なる部署が置いてあるが、数十人しかスタッフがいない。それも各省庁からの2年ぐらいの出向者で占められている。なんともお寒い限りだ。戦後の日本は、米国に防衛を委ねて「安保ただ乗り」に終始してきた。
その結果何が起きていたか。北朝鮮による日本人拉致事件であった。日本政府は何もできなかった。当時の社会党は「拉致問題はない」という国会答弁を繰り返していた。国民が犠牲になった拉致事件でさえも政府はなんら対策を講じることができなかった。
果たして、これが真の独立国家と云えるのだろうか。
その諜報活動において日本政府が世界に大恥をさらした事件がある。それを振り返ってみたい。
1999年、キルギス共和国において、イスラムゲリラによって日本人が拉致された。覚えているだろうか。
能天気な外務省は何をやったか。なんと身代金を3億円(現地の価値では300億円)を用意した。これは、当時の世界の常識にはあり得ないことであった。外交官たちは、この3億円を持ってキルギス共和国に渡ったのだ。
日本政府は身代金を用意していると知ったゲリラたちは激怒する。「オレたちはお金を要求したのではない。見せしめのために人質を1人殺す。そして1人をアフガニスタンに連れて行く」と宣言するのである。
拉致事件を知ったキルギス共和国の隣国ウズベキスタンの日本大使館参事官であった「高橋博史」氏は、独自のルートを使って人質救出を画策した。高橋参事官はあらゆる情報を集めていた。そして解放交渉を進めたのだ。
ところが、あろうことか日本から3億円を持参してきたキャリア官僚たちは、何をしたか。
この独自ルートで解放交渉をしていた高橋参事官の邪魔をしたのである。彼ら官僚たちは、高橋ルートを閉鎖してしまった。
オレたちの仕事を邪魔されてはかなわないとでも考えたのであろうか。
なんと、日本人救出よりも彼らのメンツの方を優先したのである。
優秀な東大卒業かもしれないが、東大出てもバカはバカである。現地の迎賓館を借りて対策本部が設営されていた。
この現地対策本部では、連日のようにキャリア官僚たちが宴会を開いていたという。もう開いた口が塞がらない。
ゲリラに要求されていなかった身代金3億円は、どうなったのだろうか。
要求もされていなかったのにも関わらず、キャリア官僚たちはキルギス共和国に支払ってしまった。その3億円は、当時のキルギス共和国大統領の懐に収まったという。
日本政府が世界の笑いものになったことは、言うまでもない。

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