CIAは、何故プロ野球を奨励したのか
- 高下 豊光
- 2021年9月22日
- 読了時間: 2分
新潮新書「原発、正力、CIA」には、戦後日本は誰がデザインしたのか、という刺激的な謎に迫っている。
早稲田大学の有馬哲夫教授は、アメリカ国立公文書館で、CIA機密文書「正力松太郎ファイル」を発見する。

ファイルは、日本人には恐るべき内容であった。
正力松太郎は、「ポダム」という暗号名を持つCIAの秘密工作員だったという。
なんとCIAは、正力に活動資金を提供し、日本テレビ放送網を開設させた。
さらに、読売新聞社の立ち上げ、そして職業野球「東京読売ジャイアンツ」まで創設させたのである。
マスメディアの開設理由は、日本を二度と米国に歯向かうことがないように、思想統制することにあった。
そして、原子力発電所を日本社会に売り込むために、日本人の頭から核アレルギー追い払うことにあった。
原子力の平和利用は、資源のない日本では、欠かせないエネルギーであり、原発こそが電気の供給を安定させるのである。この夢のような未来の日本を作るために、原発稼働こそが必要不可欠なのである。
こうしたプロパガンダは、日本国民の頭に少しずつ染み込んでいくのだ。
子供たちには、アニメが用意された。人気漫画「鉄腕アトム」であった。
アトムという少年ロボットは、どこからともなく現れて危機に陥った子供たちを救ってくれた。
このアトムとは、原子力を意味する言葉である。また、彼には妹がいたが、ご丁寧に名前は「ウラン」といった。
鉄腕アトムは、子供たちのヒーローであり、同時に先生でもあった。アトムで育った世代は、原発に反対などしなかった。
また、「東京読売ジャイアンツ」は、若者たちの反体制エネルギーをかわす為に、いわばガス抜きという役目を課されたのであった。
長嶋茂雄が現役時代に、自民党政権を応援するような発言を残している。
我々が、こうして野球ができるのも、自民党が政権を担っているおかげ、という談話である。
日本テレビ、読売新聞社とも、見事にその役目を果たした。戦後の日本において、左翼政権は一度も成立しなかった。代々の日本の首相は、アメリカ大統領のオトコ妾だと揶揄されている。
日本には、高度な技術力があるのに、いまだにジェット機は製造できない。
さらに、航空母艦も製造配備できないのだ。
すべて日米安全保障条約が阻害している。
すべてアメリカから輸入しなければならない。
米軍駐留費まで、年間6,000億円も払っているありさまである。やれやれ。

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