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2.26事件「安藤輝三」という人格者

  • 執筆者の写真: 高下 豊光
    高下 豊光
  • 2021年10月9日
  • 読了時間: 2分

軍部のクーデター事件「2.26事件」を歴史で習ったことがあると思う。

戦争へと突き進んだ暗黒の幕開けであった。


実行犯として処刑される青年将校の「安藤輝三」という人物がいた。 彼は、歩兵第一師団、第三聯隊の中隊長である。

1930年、日本は、大恐慌に見舞われたさなか、追い打ちをかけるように東北に大冷害が襲った。 農民は食べるものがなく、藁を粉にして、湯ですするという、 惨憺たる事態だったという。 僅か、300戸の農家から、なんと200人の娘が売られていった。

安藤中隊には、東北出身者が多く、兵達は、故郷の惨状に心を痛めていた。 安藤は、東北出身者にそっと自分の給与をさいて与えたり、 兵營内の貧困家庭の兵への、醵金活動もした。人格者だったのだろう。

中田整一氏は、自著「盗聴、2・26事件」(文芸春秋刊)のなかで、 「青年将校達が、国家改造を唱えた動機のひとつは、このような農村の疲弊や窮状」 を憂えたもので、「青年将校達は、純真な青年ならではの国家、社会を変えねばならぬという切羽つまった危機意識」が噴出したのだろう、と述べている。

安藤大尉という人物は、事件の記録をみると、きわめて紳士的で誠実な姿が、窺える。

同じ蹶起将校だった池田俊彦氏も、安藤大尉を「人情家で、実に立派な人だった」と回顧している。

決起した青年将校達は、改革派の将軍達の支援を信じたが、将軍らの自己保身に裏切られたとも言われている。

やむなく、青年将校達は、法廷で決起理由を堂々と主張したいと、願ったのだが、陸軍は、非公開の軍法会議で弁護人なし、

しかも一審のみで上告不可とした。

そして、強引な裁きで死刑を確定させ、一週間後、あわただしく、16名の刑を執行したのだ。やがて、戦争への道へと突き進んでいく。


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