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1949年超監視社会中国の出現を預言

  • 執筆者の写真: 高下 豊光
    高下 豊光
  • 2021年11月28日
  • 読了時間: 2分

イギリスの作家ジョージ・オーウェル。

彼が1949年に発表した小説『1984年』は、発表当時から観れば驚愕の未来社会を描いている。


この小説は、まだ共産主義思想が公に受け入れられていた時代に執筆された作品ながら、その後の世界で露呈した共産主義が内包する課題を言い当てたとして極めて高い評価を受けている。

主人公のスミスは、とある全体主義国家で党員として歴史の改ざんに従事していた。



その国家は「ビッグ・ブラザー」という人物を象徴としており、同時に徹底的な監視国家として描かれている。

作品は、全体主義国家に支配されることに警鐘を鳴らすという目的が込められていた。

オーウェルが描いた1940年代末はまだ全体主義国家がいくつも存在し、国際社会でも発言力を有していた。

その後、ソ連を中心とした共産主義国家が西側諸国と世界を二分する時代、東西冷戦時代が到来する。

こうした社会状況が展開される中で、『1984年』は共産主義国家の問題点を指摘した「反共のシンボル」としてみなされるようになるのである。

やがて、オーウェルの「予言」は見事に的中した。ソ連を中心とする共産主義国家では粛清や記録の改ざん、国民の相互監視が実際にみられるようになっていく。

こうして「理想的な経済制度」としてもてはやされた共産主義は崩壊し、2000年代に入るとその勢いを完全に失っていく。戦後、米国の好敵手ソ連が崩壊し、代わりに中国が台頭してくる。

1949年に、オーウェルが予言した未来の監視社会は、経済的な発展を成し遂げた中国がすでに現実化している。それも小説1984年をはるかに上回る規模とスピードだ。なんと、中国では6.5億台にまで監視カメラが増えているのだ。

この度の新型コロナウイルス感染拡大では、図らずも中国では強権政治のせいか封じ込めにいち早く成功している。一方、後手後手の菅政権ではパンデミックの封じ込めなど夢のまた夢である。


日本では、ようやく新型コロナ感染も収束に向かいつつある。

いちはやく感染拡大を抑え込んだのは、その中国、つまり民主主義ではなく専制主義国であった。人口が極端に多いので民主主義では収まりが効かないだろうとも思えてくる。


 
 
 

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