"麻原彰晃"賛美を繰り返す三女の自伝本
- 高下 豊光
- 2020年9月6日
- 読了時間: 1分
"麻原彰晃"賛美を繰り返す自伝本
---三女”松本麗華”の罪と罰

2016年は、麻原彰晃(死刑執行)が地下鉄サリン事件を引き起こして逮捕されてから20年になる。
この節目の年に麻原彰晃の三女・松本麗華が、本名を公開し新刊本には顔写真を出していた。
いずれも隠していたもので、世間は度肝を抜かれた。
版元の講談社によれば、総発行部数は3万部のみで、増刷は1度もないという。
鳴り物入りで発売された割にはあまり売れ行きはよくなかったそうだ。
「止まった時計」の内容はというと、麻原彰晃を賛美するあまりに、実の母や村井など教団幹部をことさらに貶めている。
それに麻原彰晃は、事件を直接指示していたわけではない、といわんばかりだ。
まるで彼の無罪を主張するようだ。
なお上祐史浩は、この書には「虚偽の内容」が多いと断じている。
編集長は、三女の"主張を垂れ流した"講談社の罪は軽くないと思う。
そして、増刷されなかったのは、世間の「良識」がまだ生きていた、とも云えて慶賀すべきことであっただろう。
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