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阪神ファンの底知れぬ憂鬱・カーネル・サンダースの呪い

阪神ファンの底知れぬ憂鬱

---カーネル・サンダースの呪い


2009年3月、大阪の道頓堀からケンタッキー・フライドチキンのカーネル人形が見つかった。


この人形は、1985年に阪神タイガースが、日本シリーズで優勝したときに、ファンによって投げ込まれたものだった。


1985年(昭和60年)10月16日、阪神のセントラル・リーグ優勝が決まった際、狂喜し半ば暴徒化した阪神ファンらが大阪府大阪市南区(当時。現在は中央区)道頓堀のケンタッキーフライドチキン道頓堀店(現存せず)に設置してあったカーネル・サンダースの像を、優勝に大きく貢献した助っ人外国人のランディ・バース(バース自身はオクラホマ州ロートンの出身)に見立て、制止しようとする店員に暴行を加えて担ぎ出し、胴上げの末に道頓堀川に投げ込んだ。


この事件の翌年以降から、阪神タイガースは17年連続でリーグ優勝を逃しており、その急激に弱体化した原因は川底に沈められたカーネル・サンダースの呪いではないかと野球ファンの間で囁かれ、都市伝説として定着した。一部のファンは像が回収されるまで優勝は無理だと信じていた。

都市伝説定着の大きなきっかけとしては、1988年(昭和63年)3月に放送された朝日放送テレビ(ABC)のバラエティ番組『探偵!ナイトスクープ』が挙げられる。

このカーネル像は23年半後の2009年(平成21年)3月10日に発見され、大きな反響を呼んだ。

当時川への飛び込みに参加した落語家桂福若の証言によると、高校の後輩が道頓堀川に放り投げていたのだという。そのまま像は浮上せず、その後数年に一度の頻度で大阪市が行っていた道頓堀川の川底清掃作業(を使ってヘドロやごみなどを除去する作業)でも像は発見できなかった。

同様の例として、2004年のワールドシリーズで勝利するまで80年以上もワールドチャンピオンから遠ざかっていたMLB球団、ボストン・レッドソックスもベーブ・ルースをニューヨーク・ヤンキースに放出したことが原因でバンビーノの呪いの下にあると言われていた時期があり、この二つの呪いは時折比較されている。


レッドソックスファンも勝利を祝って破壊的行為を行う者も出るほどの熱狂的な応援で知られている。KFC秘伝の「11種類のハーブとスパイスのブレンド」のレシピを漏らそうとする者に生命に危険が及ぶとされる「カーネルの呪い」としても使用されてきた。

阪神タイガース低迷の原因は、ほかにあるような気がする。大阪中心街では、どこに行っても「六甲おろし」が流れて、うるさいことこの上ない。

 
 
 

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