誰が子供たちを?カエル少年失踪殺人事件
- 高下 豊光
- 2020年9月11日
- 読了時間: 2分
誰が子供たちを?カエル少年失踪殺人事件
---デマによって関係者が死亡?の憂鬱

2011年韓国映画 イ・ギュマン監督作品
「殺人の追憶」(2003)で描かれた華城連続殺人事件、「あいつの声」(07)で描かれたイ・ヒョンホ君誘拐殺人事件と並び、
韓国三大未解決事件のひとつに数えられる少年の連続失踪事件を題材に描いたサスペンス。
1991年3月26日、韓国・大邱(テグ)に暮らす少年5人が「カエルを捕まえにいく」と言って出かけたまま、行方不明になってしまう。
スクープを狙うTV局のカン・ジスンや犯人像を分析するファン・ウヒョク教授、子どもたちを捜索する刑事パク・キョンシクは、それぞれの思惑を抱いて事件を追っていたが、そんなある日、ふとしたきっかけで被害者少年の父親に疑惑が向けられ……。

自説を曲げなかったのが人騒がせな大学教授の存在だ。
映画にも登場するこの教授は、失踪した少年の一人ジョンシキ君の父親が犯人だと主張したという。
やがて、この父親は心労によって死去している。
懸命の捜査が続けられたが、失踪から11年後に5人の少年は白骨遺体で発見される。
さらに5年後の公訴時効を迎えるのだ。
現段階で最も有力とされるのは、軍による犯行説だという。
少年たちは、オオサンショウウオを捕まえに基地内に入り込み、流れ弾に当たったのでは、との推測だ。
もし軍による事故だったとして、国民から隠す必要があるのだろうか。疑問は尽きない。。
映画には描かれなかったが、名指しされた遺族は、大学教授を提訴した。
結果、教授は敗訴し、罰金刑が下される。--だが、教授は主張を曲げずネットや著書などで自説を展開している。
見逃した人には激しくおススメ。。
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