至高の兄弟愛・韓国映画「ブラザーフッド」再評価
- 高下 豊光
- 2020年9月7日
- 読了時間: 2分
至高の兄弟愛
---韓国映画「ブラザーフッド」を再評価する

戦時下でなければ生まれない--それが韓国映画史に残る感動巨編「ブラザーフッド」だ。
男女の愛情も同様だが、極限状況下の兄弟愛も至高の極致にあると云える。
作品の舞台は、1950年6月から1953年7月まで繰り広げられた朝鮮戦争である。
『作品のストーリー』
1950年の韓国ソウル。
兄ジンテは一家の家計を支え、恋人ヨンシンとの結婚と、弟の大学進学のためにと苦しいながらも充実した日々を送っていた。
一方甘えん坊の弟ジンソクも頼もしく優しい兄に守られて、何不自由ない生活を送っていた。
しかし6月25日、朝鮮戦争の勃発で事態は一変した。
混乱の中、ジンソクが軍人に強制的に徴兵されてしまったのだ。
ジンテも慌てて後を追うことに。
兄弟は、ろくに訓練も受けないまま戦場へと送り込まれるのだ。
やがてジンテは、自らが身代わりとなって危険な任務につくことで、弟を戦地から遠ざけようと考えるのだったが--
大抵の日本人は、紛争地帯の混乱や悲劇を意識することなく、日々の生活を生きている。
よく云うが、安全と水はタダぐらいに思って、日本人はぬるま湯の中で生きているのだ。
そんな社会で烈しく切ない至高・至純の愛を体験できるわけがない。
一方で兵役義務がある韓国人は、一般の日本人よりはるかに濃密な時間を生きている。
せめて、韓国映画を観て、自分を見つめ直して欲しい。
見逃した人には激しくオススメ!
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