自殺した反体制作家・見沢知廉の憂鬱
- 高下 豊光
- 2020年10月4日
- 読了時間: 1分
「天皇ごっこ」「囚人狂時代」などを残し、2005年に46歳で自殺した反体制の作家・見沢知廉に迫ったドキュメンタリー。

2011年製作/日本映画 配給:太秦
教育批判と破壊活動で早稲田高等学部を退学処分となった見沢は、78年・三里塚闘争で成田空港占拠闘争の最前線に出た後、新右翼に転向しゲリラ活動を指揮。
82年にスパイ疑惑のあった同志を殺害した容疑で懲役12年となる。
獄中で記した小説「天皇ごっこ」で文壇にデビューし、出所後の「囚人狂時代」はベストセラーとなるが、05年、自宅マンションから投身自殺してしまう。
見沢を知る関係者などのインタビューや記録映像を交え、見沢が求めたものを探っていく。
新左翼から新右翼に転向、のちに『天皇ごっこ』という小説を書いた異色の活動家、見沢知廉のドキュメンタリーである。
その人は真摯に話をしているような気はしたけど、それでも、人一人が殺されるほどの理由があったかというと疑問が残る。
新左翼の内ゲバなど、そんなものだろう。
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