"気になる1シーン"「しあわせのパン」の感動
- 高下 豊光
- 2020年9月19日
- 読了時間: 2分
"気になる1シーン"映画「しあわせのパン」
---大阪出身?三島有紀子監督

「わけあうたびに わかりあえる 気がする」
この作品は、幸せを追求する人におススメしたい。
東京から北海道の月浦に移り住み、湖が見渡せる丘の上でパンカフェ「マーニ」を始めた夫婦、「りえ」と主人「水縞」。主人がパンを焼き、りえがそれに合うコーヒーをたて、料理をつくる。
そこには、さまざまなお客がやってくる。北海道から出られない青年「トキオ」、地獄耳の硝子作家「ヨーコ」、口をきかない少女「未久」と、革の大きなトランクを抱えた山高帽の「阿部」、沖縄旅行をすっぽかされた傷心の「カオリ」、観察好きの羊のゾーヴァ、そして、想い出の地に再びやってきた「老人とその妻」
それぞれの季節にさまざまな想いを抱いて店を訪れた彼らが見つけた、心の中の“しあわせ”とは?
大泉洋でなくともよかった気もするが、原田知世は円熟していい演技だった。
編集長の私が気になるシーンとは、関西からやってきた老夫婦の回想である。
その老夫婦は、阪神大震災で全焼した銭湯の経営者だった。
その火災で銭湯は全焼してしまったという。
焼け野原に残った湯船を見て奥様がつぶやくのだ。
『これが本当の露天風呂やね』と、ひと言。
日常の中にこそある"幸せ"とは?
あえて探しに行かなくてもその場にあるのだ。
退屈するかもしれないが、見逃した人には激しくおススメ!
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