死ね!消えろ!気もち悪い!「テラスハウス」の過剰な演出
- 高下 豊光
- 2020年9月3日
- 読了時間: 3分
死ね!消えろ!気もち悪い!
---「テラスハウス」の過剰な演出

製作サイドは、自殺者の出現を期待していたのだろうか。
SNSの集団リンチを招いた人気配信番組の地球より重い罪。
番組の仮想空間と現実の区別がつかなかった視聴者の程度の低さ。
トラブルが視聴率UPに繋がり、利益に貢献した。そのため演出はさらに過剰となった。
店長の私は、今回の自殺問題に的を絞って、社会学的に考察する。
まず、なぜ誹謗中傷が生まれてしまうのか。
この誹謗中傷に出る人々は、普段から劣等感に苛まれているのだ。彼らは、自分の人生は失敗ではないかと思っている。
だから目立ってきた人の出現をみると、悔しくて仕方がないのだ。
叩く理由など何でもよい。もぐらたたきのように、首をもたげてくるから叩くのである。
それは、日ごろ劣等感に苛まれている人にとって、叩く対象は何でもよい。その行為によって憂さ晴らしをしている。
パレートの法則を知っていますか。世の中の事象は、80%20%に分けられる、というもの。この法則は知っておく必要がある。
テラスハウスの出演者に感情移入して誹謗中傷する輩は全体の20%は存在する。つまり、おバカが20%だ。演出さえも理解できない。
ところが80%は、演出に過ぎないと理解できる。彼らは、番組は娯楽気分で観ているから気にもしない。劣等感も抱いていない。
自分よりも優位にあると考えると、それらのすべてが気に食わない。
そんな人は、100人のうち20人は存在する。彼らは、とんでもない武器を手に入れた。匿名で発信できるSNSである。
バッシングを受けても100人のうち80人は味方なのだ。そう思ってスルーするべきなのだ。敵は20人に過ぎない。
非難する人は、自分が嫌いなのだ。あなたではない。お分かりだろうか。劣等感の自分を攻撃するのである。
テラスハウスは、視聴率向上のために品質を落としてしまった。
フジテレビは、リアリティ番組を中止すると発表したが、リアリティ番組すべてをやめると云ったわけではない。
もう普通のドラマ制作では、肝心の視聴率を確保できなくなっている。
それが証拠にスポンサーは、テレビよりもネットに広告依頼の軸足を移しつつあるという。
広告収入の減少は、テレビ局が立ち行かないことを示している。つまり、テレビは、犠牲者を必要としている。
その最初の犠牲になったのが木村花さんであった。今後もテレビは犠牲者を生み出すことだろう。
木村花さんが最後に投稿したSNSには、「死ね、消えろ、気持ち悪い。それは私が自分に云ってきた言葉です--」というのがあった。
その意味することは何だろうか。それこそ20%のバッシング者と同じ劣等感だ。もうお分かりだろうか。
木村花さんには、心の奥深いところに隠してきた思いがあった。それは---
彼女の「自殺願望」ではあるまいか。
編集長の私は、薬物所持で逮捕された沢尻エリカと同じ匂いを木村花さんに感じてしまう。
そして、そのきっかけを作ったのはフジテレビである。罪深いことをやったものだ。
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