映画プリズン・エクスペリメントの憂鬱
- 高下 豊光
- 2020年9月24日
- 読了時間: 2分
1971年8月―。
スタンフォード大学心理学部のジンバルドー教授(ビリー・クラダップ)は、夏休みの校舎を利用してとある実験を始めた。

被験者として募集された男子学生を9名の看守と9名の囚人グループに分け刑務所生活を再現し、“役割”が、人にどう影響するかを調べるというものだった。
看守は囚人に暴力を振るわないことなどいくつかの条件の下、実験は始まった。
囚人番号8612となったダニエル(エズラ・ミラー)は、刑務所に収監されるが反抗的な態度から屈辱的な命令がエスカレートし、遂には暴力にまで発展する。
しかし、監視カメラで様子をみているジンバルドー教授はスタッフの制止もきかず実験の続行を命令する…。
一方、ダニエルはひとり気が狂ったふりをして脱出し、皆を助けに戻ると約束する…
「es エス」「エクスペリメント」でも描かれた悪名高きスタンフォード監獄実験を、「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」のエズラ・ミラー、「スカイ・ハイ」のマイケル・アンガラノ、「X-MEN:アポカリプス」のタイ・シェリダンら注目の若手俳優共演で映画化した心理スリラーである。
1971年8月。スタンフォード大学心理学部のジンバルドー教授は、夏休み中の校舎を利用してある実験を開始する。その内容は、被験者として集めた18人の男子学生たちをそれぞれ9人ずつ看守役と囚人役に分けて刑務所生活を再現し、「立場」や「役割」が人に与える影響を調べるというもの。
被験者たちの行動は次第にエスカレートしはじめ暴力が横行するようになるが、教授はスタッフの制止もきかず実験続行を命じる。教授役に「ウォッチメン」のビリー・クラダップ。
集団になると、人間が人間でなくなるという恐るべきことを証明したような作品だ。
心理学ファンならずとも、一度は観ておきたい作品である。
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