心を洗われる家族愛の極致・中国映画の最高の収穫
- 高下 豊光
- 2020年9月9日
- 読了時間: 1分
2002年中国映画『北京ヴァイオリン』
原題: 和你在一起[ あなたと一緒に]

美しい風景と、人々の素朴な温もりが残る田舎町。
そこに、息子を一流のヴァイオリニストにすることを夢見て全てを捧げる父リウ(リウ・ペイチー)と、父を愛しながらも顔も知らない母の面影を追い求める少年チュン(タン・ユン)が住んでいた。
チュンのヴァイオリンの腕は町中の評判で、2人はコンクールに出場するために、大都会北京へ行くことにする。
音楽教師チアンの情熱的な指導のもと、チュンも練習に励むのだった---
読者の皆さんも思い当たることがあるだろう。この社会が便利で快適になるのに反比例して、人間関係は恐ろしく冷え込んでいく。
家庭を持つということが、幸福には"ツナガラナイ"ことに誰でも気が付いてしまったのだ。
親子とは何なのだろう。それもが誰にも分ってしまったのだ。それは決して幸福を追求できる存在ではなくなったことに。
だからこそ、冷え込んだ心を温めて欲しい。この作品には、その力があると店長は思っている。
誰でも涙なくしては作品のエンディングまで観ることはできない。保証しよう。
見逃した人には激しくオススメ。
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