実力派のん見事な銀幕復帰「星屑の町」の感動
- 高下 豊光
- 2020年9月20日
- 読了時間: 2分
昭和テイストのワンピースで美脚を披露

監督:杉山泰一
出演:のん
地方回りの売れないムード歌謡コーラスグループ「山田修とハローナイツ」の悲哀を描く人気舞台「星屑の町」シリーズを映画化。
大手レコード会社の元社員・山田修をリーダーに、歌好きの飲み仲間や売れない歌手が集まって結成された「山田修とハローナイツ」。
結成から十数年が経つ彼らだったが、これといったヒット曲もなく、ベテラン女性歌手のキティ岩城らと地方を回りながら細々と活動を続けていた。
ある日、彼らは修の生まれ故郷である東北の田舎町へ巡業に訪れる。そこには修との間に遺恨を抱える弟・英二が待っていた。一方、英二の息子の幼なじみである愛は、母が営むスナックを手伝いながら歌手になることを夢見ていた。
そんな彼女がハローナイツに入りたいと言い出したことから、思わぬ騒動が巻き起こる。
メンバーには大平サブロー、ラサール石井、小宮孝泰ら舞台版でおなじみのキャストが集結。「この世界の片隅に」の声優も好評だったのんがヒロインの愛を演じ、「海月姫」以来約6年ぶりに実写映画に出演した。
女優・のんが「海月姫」(2014)以来となる実写劇場映画の世界に帰ってきた。
ヒロイン役に抜擢された「星屑の町」の杉山泰一監督から告げられた「台風の目になってほしい」という言葉を胸に秘め、のんはスクリーンの中で躍動してみせる。
名優たちと丁々発止の掛け合いを披露し、歌って、踊って、物語に華を添える。銀幕スターとしての輝きは、6年というブランクにも関わらず、全く色あせていなかった。
見逃した人には激しくおススメ。
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