女子サッカー「澤穂希」が号泣した夜
- 高下 豊光
- 2020年9月7日
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日本女子サッカーのパイオニアにして史上最高の選手。

彼女の輝かしい経歴はいうまでもない。
だが、W杯優勝翌年の海外遠征、「澤穂希」は突然の体調不良に襲われた。
診断の結果、「良性発作性頭位めまい症」という厄介な発病だった。
彼女は、やむなくキャンプ地鹿児島で療養した。
病気を聞きつけて、見舞いにくるものがあった。
その人こそ、米国の好敵手「アビー・ワンバック」であった。
「澤穂希」が米国でプレーしていた時のチームメイトだ。
「アビー・ワンバック」は、病気の「澤穂希」にこう声をかけたという。
『あなたなら絶対に克服できるわ。次の五輪でまた対戦しよう。でも今度は負けないわよ』
その夜、「澤穂希」は病床で感激した。号泣した。彼女は、ライバル米国との再戦を誓ったのだ。

やがて迎えたロンドン五輪。
なでしこジャパンは、決勝まで勝ち進む。
そして、決勝の相手は「ワンバック」率いる米国だった。
二人の再度の対戦が実現した。それも最高の舞台で。
「なでしこジャパン」は、米国に惜しくも敗れ、銀メダルを手にした。
「澤穂希」と「アビー・ワンバック」は、互いに健闘を称えあったのだった。。
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