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元祖リベンジ・ポルノの衝撃

元祖リベンジ・ポルノの衝撃

---15歳のアイドル高部知子の失敗


「ニャンニャン写真事件」を覚えているだろうか。

1983年「FOCUS」6月24日号に、人気アイドル15歳高部知子の裸の喫煙写真が掲載された。


高部知子は、人気絶頂にあった1983年6月に世間をざわつかせる。

あの裸で布団から顔を出しタバコをくわえたプライベートショット掲載に世間は仰天した。

いわゆる“ニャンニャン写真”が写真週刊誌『FOCUS』に流出したのだ。

15歳の人気アイドルの生々しい“事後の一服”を思わせる衝撃度に加え、未成年喫煙疑惑も浮上し、

高部知子はテレビ、ラジオ、CM、映画などの出演予定を全て白紙にされ、通っていた堀越高校も無期停学へと追い込まれた。 傷心の高部知子をさらに追いつめたのは、写真を流出させた相手の少年が、

なんと、騒動勃発から3カ月後にガス自殺を図って死亡したのだ。

これによって、高部知子の芸能界復帰は絶望的となった。

記事には、ご丁寧に「ベッドで二人仲良くニャンニャンしちゃった後の一服」という見出しまで付けられていた。

高部知子は、ドラマ「積み木くずし」で主人公を演じて、視聴率45.3%という驚異的な数字を叩き出していた。

写真を持ち込んだ少年は、そのドラマに暴走族役で共演していた。

交際は高部知子から持ち掛けたもの、とされている。

彼自身は不良少年ではなかったそうだ。ごく普通の少年で、父親は1部上場企業の役員であったという。

写真を公開したのは、高部知子が一方的に別れを切り出した。

しかもすぐに他の少年と付き合い始め、その少年から嫌がらせを受けていたからだという。

真面目な少年だったのだろう。彼は頭にきて高部知子を困らせてやろうと思ったのだ。

ただし、ニャンニャンはともかく、喫煙していたのではなかったらしい。後の高部知子の回顧録によると、ただふざけて煙草をくわえる真似をしただけだったそうだ。

これはあまり知られていないが、この騒動を収束するために、

あの萩本欽一は、高部知子をマスコミから守ろうと奮闘していた。

「高部知子はまだ15歳だよ。将来もある子だから、取材は自粛してよ」

と、哀願していたそうだ。

で、彼女はどうなったのか。

現在は、精神保健福祉士になり、カウンセリングに取り組んでいるらしい。

昭和が遠ざかる。。             

 
 
 

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