人気漫画「ライアーゲーム」で人生を学ぶ
- 高下 豊光
- 2020年11月4日
- 読了時間: 2分
国際ロマンス詐欺は、ライアーゲーム?

人は誰でも自律的に生きていると自分では思っている。
だが、はたしてそうだろうか。
自分の自由意志で生きていると思い込んでいるのではあるまいか。
われわれは、現代社会に生きている。
現代に生きる以上、何らかの条件を付けられ、操作を受けている。
それは、消費行動でも国政選挙でもそうだが、自由意志では決してないものだ。
自分はコントロールされている、と認識すべきなのである。
手軽に恋愛・結婚相手と巡り合いたい、面倒な手続きは嫌だ、そう思っているから詐欺師と出会ってしまうのだ。恋愛には心が傷つくものである。
ライアーゲームに巻き込まれていくのが、ヒロインの女子大生「神崎直」だ。
現代に生きる若者は、あまりにも過保護な世界に生きている。傷つくのが怖くて、恋愛を含む濃い人間関係を結べない。そのため、深い孤独に襲われるのだ。
孤独になると、本来の力や能力を奪われる。そして不安や恐怖に包まれていく。その不安から逃れようと安易な判断で問題を解決しようとする。そこで詐欺師に付け込まれてしまうのだ。
国際ロマンス詐欺の被害者は、誰かを騙したことや裏切った経験はないのだろう。
恋愛の経験値や免疫力が低すぎると思うのだ。
あまりにもインスタントに物事が叶えられると、手練手管を必要とする恋愛には及び腰になっていく。
心が痛むのが恋愛であり結婚なのである。
漫画を読むのはどうも、という向きには映画を鑑賞して欲しい。
どちらも感情移入できる。そして、このようなライアーゲームの現実に生きていることを実感して欲しい。
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