バブル消滅---エイチ・エス証券副社長野口氏の悲劇
- 高下 豊光
- 2020年9月4日
- 読了時間: 1分
ITバブル消滅の序章
---エイチ・エス証券副社長の野口が沖縄で怪死

ライブドアの暗部を知る男、野口英昭享年38。
エイチ・エス証券副社長の野口が沖縄で怪死を遂げたのは、2006年1月18日のことであった。
彼は、ITバブルの最中に沖縄で謎の死を遂げた。そして、彼こそライブドア事件を解き明かすことができるキーマンとされていたのだ。
堀江貴文や幹部が相次いで逮捕され、ライブドア事件は終盤に差し掛かろうとしていた。その矢先の怪死事件であった。
だが、野口英昭は、さらに大きな問題に取り組んでいた。関係者の間で、すでに10年も前から論議されていたカジノ構想である。
そのカジノを沖縄で始めるという前代未聞の一大プロジェクトが頭をもたげていたのだ。エイチ・エス証券副社長の野口は、その沖縄カジノ構想に人知れず携わっていた。
その裏では、おびただしいほどの利権がカジノ特区に指定されていた沖縄の地にはとぐろを巻いていた。
その獲物を前にして、旧勢力・反社集団とライブドアに代表されるITバブルを背景にした新興勢力とが利権めがけて暗闘していたのだ。
野口英昭は、土着勢力とのせめぎあいの中で体よく排除されてしまった。
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