スーダラ節と親鸞聖人の教え
- 高下 豊光
- 2020年9月25日
- 読了時間: 1分
スーダラ節と親鸞聖人の教え---昭和を代表するコメディアンとは?
植木等の「スーダラ節」をご存じだろうか。

「わかっちゃいるけど、やめられない」
この歌詞を聞いて高度成長期を思い出すなら、あなたは還暦を超えている方なのでは?
パチンコ・競馬や飲酒・喫煙、さらに暴飲暴食など、「わかっちゃいるけど、やめられない」危険な誘惑は、世の中に五萬とある。
芸能人なら禁止薬物だろうか。いや浮気・不倫だろうか。
ところで植木等だが、本人はいたってまじめな人物であったそうな。
最初、このような不真面目な歌をうたってもよいものだろうか、
とずいぶんと悩んだらしい。
彼は、浄土真宗の住職を営む家庭で育ったのだ。真面目な彼は、受けても良いだろうかと父親に相談した。
父親は、「その歌は、親鸞聖人の教えに通じるものだ。歌いなさい」と云ったという。
ここに昭和のサラリーマンを励ます応援歌が世間に溢れることになる。
人間は、わかったつもりでも、なかなかやめることができないものだ。
最終的には、だれでも仏に任す以外にないのである。
「なるようにしかならない」という便利な云い方が日本にはある。
編集長は、こうも思うのだ。
「なるようにしかならない」ものであるが、なるようにするのは本人の努力なのではあるまいか。
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