top of page

カルト教団異聞・東大大学院生豊田亨の犯罪

カルト教団・オウム真理教。

1995年3月20日記憶に新しい「地下鉄サリン事件」発生。


編集長の私は、都内で営業していた。

ちょうどこの日は、午後一番に法務省へ見積書を持参する予定だった。

ただ、発生時間は通勤時間帯(午前8時頃)だったので、難を逃れていた。

法務省への訪問は、その日は仕方なく断念した。そばまで行くと、大変な騒ぎになっていた。

夕方のニュースでは、地下鉄車内に散布されたのは、猛毒サリンだと報じられていた。

この事件での死者は13人、負傷者は6300人であった。

当初、捜査は難航するかに見えたが、実行犯で医師の「林郁夫」が出頭した。

そして、関係者は一斉に逮捕されるのだ。


彼は、「自首」を認められ、捜査協力を条件に「死刑を回避」されていたそうだ。

サリン事件から10年後だった。東大助教授「伊東乾」氏が友人"豊田亨"に問いかけた著作が発表された。

その著は「開高健ノンフィクション賞」を受賞した。集英社刊行「さよなら、サイレント・ネイビー」だ。

死刑囚がすべて死刑執行されたことで、連日この事件が報道された。

そして、「豊田亨」の名前が報じられた。

前代未聞の「東大大学院生」の死刑執行だったのだ。



著者の「伊東乾」氏は、豊田亨とは友人である。

本書は、渾身の力作と呼ぶべきものである。これがはたして「宗教」だったのか。

作者は戦前の軍部を引き合いに出し「マインド・コントロール」の恐怖を暗闇から引きずり出した。

戦争末期の特攻作戦と現在のテロ事件(例えば9.11同時多発テロ)を対比させて、人はかくも容易に

怖ろしい事件を犯すのかを解明しようと試みるのだ。

収監中の豊田亨は「人格者」だったらしい。

刑務官はすべて同じ意見を述べている。いわく『あのような人がなぜ?』

その問いかけは、東大准教授「伊東乾」氏も同様の疑問を抱くのだ。

准教授は、友人はオウムの薬物によって洗脳されたのだろうと論考している。

編集長は、彼らは「新・連合赤軍」と表現すべきだと考えている。


 
 
 

Comments


bottom of page