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カルト教団オウム異聞・偉大なる"俗物"麻原教祖

偉大なる"俗物"麻原教祖

彼が、比較的貧困家庭に育った生い立ちは前回で述べた通りだ。

アニメ大好き。誰?このイケメンは。


彼は、ハンサム青年に憧れていた。

その証拠がオウム真理教を紹介するアニメだ。

彼が、短髪ではなく必要以上の長髪にしたのもそのせいだと思う。

育った家庭は大嫌いだった。そして己の容姿も同じように大嫌いだった。

彼の心の奥深く、ぬぐい難い劣等感が沈潜していった。

それを解消するために、彼は、救いをヨガに求めた。そして自己啓発の虜になった。

自己啓発から新宗教の類いを乱読した。やがて、彼の欲求は、「密教」へとたどり着く。

それが阿含宗だ。代表者は桐山靖雄である。著書に角川文庫版の「変身の原理」がある。

写真は、阿含宗の故桐山靖雄だ。


編集長は、この「変身の原理」を読んだことがある。

たぶん、麻原彰晃も読んでいると思う。

なぜなら、「オウム神仙の会」は、彼が阿含宗で学んでいた時に思い付いたのだから。

麻原彰晃は、心に沈潜した悪魔を退治する手法を発見する。

それが、能力開発を旗印にした新宗教だった。

彼がお手本にしたのが「阿含宗」である。

彼は、アニメの大ファンだった。

オウムの「教義」は、人気アニメからのパクリである。

「未来少年コナン」⇒ハルマゲドン、第三次世界大戦、水中都市構想

「機動戦士ガンダム」⇒光射衛星砲

「宇宙戦艦ヤマト」⇒コスモクリーナー

ヨガ実践サークルは、予想以上に成功するのだ。

入会希望者が後を絶たなかった。

『これを宗教法人化するのだ。そして、彼らの財産を収奪しよう』

さらに彼は、「空中浮遊」を"開発"する。

これは誰でもできるらしい。浮遊するのではなく落下するのだ。

それを写真に収めた。『これを発表しよう、それらしく見える』

さらにチベット仏教を紐解いた。

『これだ!使えるぞ!』彼は、その言葉だけを習得した。

お分かりだろうか。『バジラヤーナ』『ポア』その他のホーリーネームだ。

彼の俗物ぶりを示すのが、「ファミレス大好き」そして「ファミレス定食のドカ食い」だ。

およそ宗教家ではない。出家信者には、1日1食を強要していたのだ。

まったく、何故、理系秀才がこうも簡単に引き寄せられたのだろう。


編集長が思うに、理系秀才は総じて形而上的推敲が苦手だ。よって、彼らは容易に麻原彰晃に絡めとられてしまった。

また、バジラヤーナという危険な思想は、日本社会にそぐわないとして最長と空海が封印したものである。

 
 
 

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