イチロー選手の”目的志向型心理学”「リフレーミング」
- 高下 豊光
- 2020年9月19日
- 読了時間: 1分
「リフレーミング」とは、何だろうか。

野球は少年時代から志した”職業”だけれども、
彼にとっては”趣味”でもあった。
だから、何より熱中できるし、高みを目指すことができたのだ。
大リーグ挑戦は、”趣味”を追求していくうえで、ごく当然の選択だった。
一般に、大リーグ移籍は、大変な覚悟がいる、と思われているが、彼にはなんでもないことだった。
趣味の延長線上に位置したからである。このような思考を「リフレーミング」と呼んでいる。
それが、マスコミや一般のプロ野球ファンには理解できなかった。
だから、移籍前には否定的な意見がほとんどであった。
大リーグ入団が決まって渡米前に、取材の記者から質問を受けた。
どんな気持ちですか?という問いに、イチローは独特な回答を残していた。
「どんなと訊かれても、まだこれから体験していくことなのでお答え出来ません」と。
普通の人なら「頑張ってきます」と答えるところだろう。この返事こそ「目的志向型」なのであった。
その優れた内面の充実こそが、彼が大記録を打ち立てた要因であった。
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