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こうして邪教は作られる・ビートたけし作品「教祖誕生」

こうして邪教は作られる、

北野たけし監督作品「教祖誕生」


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高山和夫は帰省途中に、ある新興宗教団体の布教活動を目撃し、そのインチキ臭さに逆に興味を覚え、教団の主管である司馬大介の口添えで一行に加わることになる。


やがて教団の中では、教祖を純粋に奉り、神への信仰を全うしようとする青年部の駒村たちと、宗教活動を金儲けの手段と考える司馬や経理担当の呉ら二つの勢力があることが和夫にも分かってきた。


そんなある日、行方不明の父親を探していたという教祖の娘たちが現れ、教祖は家に戻ってしまい、司馬は教祖など誰にもなれると何と和夫を二代目の教祖に仕立ててしまう。


最初はとまどう和夫だったが、徐々に教祖の自覚が出てき、断食を始めたりする。

だが、それすらも金儲けのイヴェントにしようとする司馬と駒村が遂に衝突し、司馬は駒村と争ううち彼を刺し殺してしまった。司馬が警察に捕まった後も、呉が教団を取り仕切っていこうとするが、まさに神になったかのように和夫は彼を追い払い、教団を続けていくのであった。

『ばか野郎!宗教が信者から金を取って何が悪いんだ!』


作品とは関係ないが、麻原彰晃なら、こう言っただろう。

『ばか野郎、宗教が人を殺して何が悪いのだ!』

『教祖誕生』は、ビートたけし原作の小説、及び1993年公開の日本映画。


北野武監督の下で助監督を務めていた天間敏宏監督の第一作だ。

本作品は有象無象の新興宗教団体への痛烈な皮肉が込められており、

また教団内の凶暴性についても描かれている映画だ。

この作品は、随所に新宗教へのブラックユーモアが充ちた怪作である。

見逃がした人には、激しくおススメ!

 
 
 

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