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あの日に何が?日航機御巣鷹山墜落事故の憂鬱

あの日に何が?日航機御巣鷹山墜落事故

---リアルな報道の内部「クライマーズ・ハイ」の憂鬱


人気歌手坂本九さんはすぐに発見されず、

九ちゃんはどこに?との見出しが踊った。

「クライマーズハイ」は、この墜落事故を題材にした映画である。

1985年、群馬県御巣鷹山で起きた日航機墜落事故をめぐって翻弄(ほんろう)される地元の新聞記者たちの姿を描く社会派ドラマだ。

原作は、実際に記者として日航機墜落の取材をした作家・横山秀夫が自らの体験を反映した同名小説である。

映画『金融腐蝕列島 [呪縛]』の原田眞人監督が映像化した。

地元新聞社の熱血漢デスクを堤真一が演じたほか、尾野真千子ら実力派が集結した。

感情が激しく交わる濃密な1週間の人間ドラマに圧倒される。

未曾有の悲劇を深追いせず、映画的醍醐味が味わえる佳作に仕上がっている。

一報が入るや、直後に動き出す地元新聞記者たちの闘いが緊迫感をもって描かれる。


編集局内の確執や販売局との対立といった事態に直面し、ブンヤ魂が熱くほとばしる。

あれから何年経ったのだろうか。極限状態の中を無我夢中で生きた全権デスクを演じる堤真一が、トラウマともなった過去を思い起こし、今また新たな「山」に登り直すという構成を採っている。

地方新聞社内部の様子が活写され、事故とは異なった緊迫感が伝わってくる。

それもこれも日航機墜落の取材をした作家・横山秀夫の力量が優れているせいだと思う。

見逃した人には激しくおススメ。。

 
 
 

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