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「スター誕生」--花の中三トリオの”かげろう”

人気番組「スター誕生」では、芸能プロがプラカードを掲げてスカウトの意思表示をしていた。


評価が高かった「山口百恵」「森昌子」「桜田淳子」の3人の中学生たちは、「花の中三トリオ」と一括りされた。


いずれも人気ソロ歌手としてデビューしたのだ。

アイドルは10代半ばで役割を終える。


加齢が避けられない以上、これはどうにもならない。

では、彼女たちがどんな「売り出し方」をされたのかを振り返ってみたい。


当時の作詞家「阿久悠」はプロデューサー的な立場で彼女たちに「キャラ付け」を行う。

天才作詞家「阿久悠」の天才ぶりには驚きを隠せない。順番に見ていく。


「森昌子」--教師や先輩への恋慕を抱きその失恋に涙する中学生を。

「桜田淳子」--恋に恋する夢みがちな中学生を。

「山口百恵」--こちらは「酒井政利」との共同作業で、酒井が「青い果実」を思いついた。それで、少女期のエロスを導いたのだ。


デビュー曲の作詞は、このコンセプトで実行されるのだ。

かくして3人3様の「花の中三トリオ」が生み出された。

編集長は、このネーミングは絶妙だと、今にして思う。

「阿久悠」は、後の「ピンクレディ」のコンセプトを「都倉俊一」とともに作り出すことに成功した。それは「小学生にも好かれるお色気路線」であった。


さらに、その路線を継承したのが、ピンクレディ・キッズであった「森高千里」である。

彼女の代表曲に「わたしがおばさんになっても」がある。


--その森高千里も本当の「おばさん」になってしまった。

 
 
 

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