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「NEVADA事件」の犯人は美少女?

「NEVADA事件」の犯人は美少女?

---佐世保小6女児同級生殺害事件の震撼


映画「サニー32」

北原里英初主演

今回の作品は、佐世保小6女児同級生殺害事件をモチーフに描かれた。

2004年6月1日午後のこと、長崎県佐世保市の市立大久保小学校で、

6年生の女子児童が同級生の女児にカッターナイフで切り付けられて死亡した事件。

小学生の女子児童による殺人事件でかつ学校が舞台であり、世間に大きな衝撃と波紋を広げた。


「NEVADA」とロゴの入ったパーカーを着ていた事から「ネバダたん」と呼ばれ、ネットの一部で人気化した。

現在もネット上では本事件が「NEVADA事件」と呼ばれている。

「作品のストーリー」

冬の新潟。ストーカー被害に悩まされるなどトラブル続きの中学教師・藤井赤理(北原里英)は、24歳の誕生日を迎えたその日、二人組の男、柏原(ピエール瀧)と小田(リリー・フランキー)に拉致されてしまう。

二人は赤理を「サニー」と呼んで、好みのドレスに着替えさせ、喜々としてビデオカメラを回し始めるのだ。

サニーとは、十数年前に起こった当時11歳の少女による同級生刺殺事件の犯人の通称。

マスコミが使用した被害者のクラス写真から加害者の顔が割り出され、そのルックスから「犯罪史上最も可愛い殺人犯」としてネットなどで神格化されていた。柏原たちはその熱狂的な信者で、赤理こそが成長したサニーだと確信。

彼女の写真や動画をサニー愛好家たちのページにアップしていく。

赤理は本当にサニーなのか、それとも単なる人違いなのか---


NGT48を卒業し、本格的に女優業に進む北原里英は、体を張った大熱演を見せる。


豪雪の中を必死で脱出しようとする姿もいい演技だ。赤理の“覚醒”シーンにおける“スイッチが入った”描写は凄絶な演技である。

さて、赤理の前には、サニー狂信者の群れや、ドローンとPCとカメラを持ったジャーナリスト気取りの少年、偶然この事件に巻き込まれたカップルなどが次々と現れ、さらにネット上には「もうひとりのサニー」(門脇麦)が出現するなど、事態は困惑の度合いを深めていく。

物語の着想は、2004年に佐世保で小学生が同級生を殺してしまった「NEVADA事件」から得ているのだが、現実の事件をそのまま映画化するのではなく再構成している。


佐世保事件ではNEVADAちゃんをアイドル化してしまったが、本作でも主なテーマをアイドルに置いている。

「彼女に会いたい」「彼女に触れたい」という願望が次第に暴走していくのを映画は描いていく。

アイドルに対する崇拝は、時に依存、時に自分の勝手な思い込みを投影する対象になっていく、その恐ろしさをも含んでいるのです。

そうした意味で、この映画は「歪んだアイドル」ムービーと云えるだろう。。

今一度、アイドルに対する崇拝について再考してみたい。

見逃した人には激しくおススメ。。

 
 
 

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