墓地は我が家、宅墓流行の憂鬱
- 高下 豊光
- 2020年10月23日
- 読了時間: 3分
"宅墓"とは、室内に設置できる小型のお墓のこと。
自宅に設置するものなので、宅墓は手元供養・自宅供養の一種になる。

従来のお墓と同じように墓石を用意するものですが、自宅に埋葬するわけではないので、墓地埋葬法による規定はなく違法性はないという。
お墓参りが面倒と感じたことがある人もいるのではないだろうか。
近くに墓地があればいいのだが、遠方で生活をしている、墓地まで電車やバスで行くことができないようなケースでは、お墓参りをしたくても面倒と感じてしまうこともよくある。 また、悪天候では屋外のお墓では、お墓参りすらできない。 宅墓であれば自宅で供養をすることができ、外出する必要がありませんし、悪天候でも関係なく毎日供養することができる。
手元供養の方法として、骨壺・アクセサリー(ダイヤモンドなどの人工宝石、ペンダント、ガラス封入など)・オブジェ(ミニ地蔵、プレートなど)などがある。
骨壺といっても、おしゃれなものも多く、そのまま置いていてもインテリアとして飾ることも可能である。
アクセサリーならいつでも一緒に居ることができますし、オブジェなら場所を選ぶことなく身に着けることもできる。
ただ、しっかりと供養をしたいと考えている人には、もっとお墓のような形で供養を考えている方もいるのではないだろうか。
宅墓は小さなお墓のようで、お墓の前で手を合わせることで良い供養をすることができるのだ。
宅墓にはメリットを感じるけど、そもそも自宅に遺骨を安置しても大丈夫なのかと不安や疑問を感じる人もいるだろう。 遺骨を自宅で保管することは法律上問題はないのだが、自宅にお墓を作って、そこに遺骨を埋葬することは法律で禁止されている。 宅墓では遺骨を入れるスペースがあり、一般的なお墓のように納骨をするスタイルです。 庭にお墓を作って埋葬するわけではないので、法律上問題はなく、宅墓で長く自宅で供養することがでる。
法律上問題なくても、お墓などに埋葬しないと故人が成仏できないのではと不安を感じる人もいる。 自宅に遺骨を置いていると悪いものが集まり、家族に不幸が訪れるといったような考え方もあるようだが、埋葬方法によって故人が成仏するかしないかには関係性がなく、それらは全て迷信だと考えても良い。 宅墓であれば毎日でも供養することができ、お墓参りができないことを考えれば、宅墓の方が故人も成仏しやすいと言えるのではないだろうか。
そもそも新たに墓地を購入するとなると、その費用がバカにならない。
しかも墓石をそろえるとなれば、その墓石だけでも150万円以上だ。
私が思うに、ペットの供養におススメかもしれない。
現役時代にさえ貯金もできない。それが現実である。
--どこへ行くニッポン
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