麒麟麦酒と云うカンパニー
- とよっチ
- 2020年9月22日
- 読了時間: 1分
坂本龍馬じゃ。わしは長崎のグラバー邸で初めて麦酒を飲んだ。
こんなうまいものが南蛮にあるのか、と脳天をぶん殴られたような気がしたぜよ。

岩崎弥太郎の弟が、後に麒麟麦酒と云うカンパニーを作るのじゃが、弟は、麦酒のラベルに悪戯をしたばってん。
麒麟は、頭が龍で、胴体が馬じゃ。つまり、龍馬じゃ。麒麟とは、わしのことぜよ。
グラバーや岩崎弥之助は、なんと味なことやるもんぜよ。
それにしても、中岡慎太郎は、融通の利かない男じゃった。
薩長同盟が成立したのは、中岡の功績じゃ。彼には、悪い事をした。
なにしろわしと一緒にトリ鍋を食らっとる最中に切り込まれたのじゃ。
もう少し、生きて欲しかった。相すまぬな、中岡。
わしも油断したもんじゃ。あの時は、ピストルを所持してなかった。
もうちょっと長生きして、新しい日の本を見たかったものじゃよ。
麦酒はええもんぜよ。こいつに鞆の浦の保命酒をちょいと注ぐ、氷を入れて、飲む。
さすればお前さんら、太平の夢を見られる。それで長生き出来るぜよ。やってみんさい。
コメント