自転車考現学 その18
- とよっチ
- 2020年9月15日
- 読了時間: 2分
事故が多発、ペダルなし幼児向け自転車の注意点。
ペダルがなく、地面を蹴って進む幼児向け二輪車を巡る事故が増えている。

消費者庁は一部の病院からの報告で昨年度に21件の事故を確認しているが、実際はさらに多く事故が起きている可能性がある。
ペダルのない二輪車は法律上、自転車に含まれないため、事故統計もない。
子どもの事故が懸念される夏休み。
消費者庁やメーカーは「公道や坂道で使わないで」と注意を呼びかけている。
今月10日には、新潟県関川村湯沢の駐車場近くの村道で、ペダルのない二輪車に乗っていた4歳男児が崖から20メートル下に転落し、大けがを負った。助けようとした男性(54)も転落し、頭の骨を折るなどして死亡した。新潟県警村上署によると、村道から崖までの間は緩やかな下り坂だったという。

昨年9月には、岡山県倉敷市の市道で、4歳男児がペダルのない二輪車で緩い下り坂を走行中、車にはねられて死亡した。
消費者庁によると、ペダルのない二輪車は2~6歳が対象で、「ランニングバイク」「トレーニングバイク」とも呼ばれる。
自転車に乗る前にバランス感覚を養うための遊具で、ブレーキが付いていないものが主流。メーカーによると、幼児の多くは一定の握力が備わっていないため、ブレーキを付けても操作は難しいという。
人気商品「ストライダー」の正規代理店で、全国に900カ所以上の販売店を持つ「Ampus」(東京)は「公道禁止」「ヘルメットをつける」「保護者同伴で遊んで」という3つの原則を掲げ、事故への注意を呼びかけている。
ペダルの着脱が可能なブレーキ付きの幼児向け二輪車を販売している「ビタミンアイファクトリー」(東京)の渡辺未来雄社長も「子どもの事故が起きてからでは遅い。絶対にルールを守ってほしい」と訴える。
保護者は、十二分に注意してください。思わぬ事故は、思わぬところで起きるものです。
Comments