福山・薔薇をくわえた蝙蝠
- とよっチ
- 2020年9月1日
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蝙蝠をデザインした福山市のロゴマーク。
これには歴史的な意味が大きく関わっている。

福山城が建てられた一帯には蝙蝠が多く生息していた。そのためか蝙蝠山と呼ばれていたそうだ。初代の藩主水野勝成公は、蝙蝠は幸福をもたらすという故事に因み、福山と命名する。この蝙蝠と山をデザインして市章が定められた。それが現在のへんてこな山の字である。
100年前の福山市市制施当時に関わりの深かった建築家・武田五一を知っているだろうか。
1916年の福山市は、市制施行にあたり市章(記章)を準備し、福山市出身で京都高等工芸学校の教授であった武田五一にその選定を依頼する。

武田は、デザイン案を公募し、323点の応募案から1点の当選案を選び、現在のコウモリマークの市章に決めたという。その後武田は、市制施行10周年の1926年に福山市公会堂の設計を依頼されて、竣工させ、1930年には、福山市庁舎、福山市議会議事堂を完成させるなど、その初期の福山市の発展に寄与している。
なお、NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」において建築の大学教授のモデルとして武田がとりあげられるなど、一般にもその存在が知れ渡るようにもなっている。
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