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福山でロケ・幕末青春グラフィティ

土佐を脱藩して倒幕運動にも加わっていた浪士坂本竜馬は、慶応2年(1866年)に薩長同盟の締結を成し遂げ、海援隊(亀山社中)として土佐を中心とする脱藩浪士たちと長崎にて、黒船購入のため商いに精を出す。


同じ頃、幕府は先年に征伐軍を派遣しても恭順しなかった長州藩に対し、第二次長州征伐を企てるが、竜馬は海援隊の仲間たちと共に高杉晋作率いる長州の奇兵隊に協力することとなる。


従来の時代劇とは趣を異にしており、時代背景や事件経緯を追うことよりも(間崎哲馬や岡田以蔵の死去にまつわる件などがかなり端折られている部分がある)登場人物たちの青春像を描く現代ドラマ風に仕立てられている。


また当時あまりテレビに出演しなかったミュージシャン(特に長州勢に集中して起用されている)やお笑いタレントが多数出演したことでも話題を呼んでおり、当時日テレをメインにして活躍していた新人のとんねるずも出演している。


全編にわたってザ・ビートルズの音楽がBGMに使われているのが特徴で、竜馬暗殺シーンではジョン・レノンの『イマジン』が使われている。


世にある小説・映画・ドラマなど幕末関連の作品の多くが、新しい世を求めて戦う男の美しさとかロマンを描いている。しかし吉田拓郎の詞のトーンはどこか違う。戦う男たちへの鼓舞激励の言葉は出てこない。わが友の喜怒哀楽と苦悲に心がゆれている。この国のはかなさや苛立ちすら静かに眺めていれば、それでいいと歌う。

なお、撮影は福山で行われた。劇中の海援隊の船は、地元の常石造船で建造されたと聞いている。

 
 
 

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