福山でロケ・幕末青春グラフィティ
- とよっチ
- 2020年9月11日
- 読了時間: 2分

従来の時代劇とは趣を異にしており、時代背景や事件経緯を追うことよりも(間崎哲馬や岡田以蔵の死去にまつわる件などがかなり端折られている部分がある)登場人物たちの青春像を描く現代ドラマ風に仕立てられている。
また当時あまりテレビに出演しなかったミュージシャン(特に長州勢に集中して起用されている)やお笑いタレントが多数出演したことでも話題を呼んでおり、当時日テレをメインにして活躍していた新人のとんねるずも出演している。
世にある小説・映画・ドラマなど幕末関連の作品の多くが、新しい世を求めて戦う男の美しさとかロマンを描いている。しかし吉田拓郎の詞のトーンはどこか違う。戦う男たちへの鼓舞激励の言葉は出てこない。わが友の喜怒哀楽と苦悲に心がゆれている。この国のはかなさや苛立ちすら静かに眺めていれば、それでいいと歌う。
なお、撮影は福山で行われた。劇中の海援隊の船は、地元の常石造船で建造されたと聞いている。
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