映画『メッセンジャー』
- とよっチ
- 2020年9月9日
- 読了時間: 2分
自転車メッセンジャーが世間に認知されたころの快作を紹介する。

芝浦に本社を置く総合商社の安宅物産繊維部に勤める愛人の岡野から任せられ、同社が日本で取り扱うイタリアの高級アパレルブランド『エンリコ・ダンドロ』のハウスプレス(広報)として働くキャリアウーマン気取りの清水尚実は高級マンションと高級外車とクレジットカードが安宅物産から支給され、会社の金で岡野とバブル時代と錯誤するようなセレブな生活を送っていた。

しかし秋冬物の新作発表日の午前、イタリアのエンリコが倒産したと社内で電子メールが回され、発表会場である路面店からマスコミが消える騒動になる。
審査部の太田は岡野に対してアメリカのファッションデザイナーであるティム・グレイを引き抜くことを依頼し、そのままニューヨークへ高飛びし、太田はエンリコ倒産に伴う自社の資産保全に乗りだす。
横田は尚実に目の前にあるシティバンクへ書類を届けて欲しいと頼まれ、尚実はシティバンクへ向かうが、そこで太田と遭遇し財布の中身を没収される憂き目に遭う。事故現場に戻った尚実は轢き逃げの現行犯として定年退職間近の警官・島野に逮捕されてしまった。
事故直前に任意保険が解約されて賠償金が用意出来ない尚実は、骨折で入院した横田の示談条件として、退院するまで代わりに自転車便をやって欲しいと懇願される。傲慢な性格からそれを拒否した尚実は一晩拘留され、示談を渋々受け入れる。翌朝、同僚の鈴木のレクチャーの下、経験したことの無い肉体労働を伴うメッセンジャー(自転車便)の世界に入っていく。
あくる日、尚実の発想で営業をしに安宅物産の太田を訪ねるが、彼は大手町のシティバンクに居るという。同僚はその場に居たバイク便「セルート」に配達を頼むが、尚実が咄嗟の判断でバイク便よりも早く届いたら今後配達を任せて貰えるか、と電話越しに提案し、フットワークの軽い東京エクスプレスが勝利し、大口得意先となる。その後、横田の恋人である由美子や島野、対決の結果セルートをクビにされた服部が仲間に入り、社業は順調に発展して行く。。
もうかなり前に見た作品だが、未だにこの映画は面白かったと思う。メッセンジャーが世間にリアルに誕生した頃の話だ。ワクワクする展開。飯島直子の全盛期、彼女はカッコよかった。
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