愛媛・坊ちゃん列車
- とよっチ
- 2020年9月7日
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夏目漱石の小説『坊つちやん』の中で、軽便鉄道時代の伊予鉄道が「マッチ箱のような汽車」として登場しており、四国・松山の中学校に赴任する主人公の坊っちゃんがこれに乗ったことから、坊っちゃん列車と呼ばれるようになった。
松山の観光のシンボルの復活として、坊っちゃん列車の復元構想は、過去、いくつか起こっては消えていた。特に、観光の目玉を増やしたい観光関係者、特に道後温泉関係者にとって関心事であった。関係者ほかで構成される道後温泉誇れるまちづくり協議会でも特別委員会を設けて復活の可能性を模索していた。
一番の難点が、蒸気機関車に付きもののばい煙であり、特に、現在の伊予鉄道の市内電車(軌道)は市街地の大通りを走っているため、観光振興の名目で新たな公害を持ち込むものと社会的に批判を受ける恐れがあった。このため、関係者間でも、蒸気機関車として本格的な復元を望む者と、ある程度妥協して現代的にアレンジしばい煙をなくした列車とすべきという者がいるなど、意見の統一を見ていなかった。
結局はディーゼル方式が採用されることになり、伊予鉄道は、2001年に坊っちゃん列車の復元を発表、運行開始した。列車は往時の坊っちゃん列車をモデルにディーゼル動力方式を採用、汽笛は同社OBの協力を得、制服も当時のものを復元するなど、可能な限り往時に近づけた。
その他、蒸気機関車ならではのドラフト音は車外スピーカーによって鳴らす方式を採用し、煙突からは水蒸気を使用したダミーの煙を出す発煙装置を採用するなどの工夫がなされている。
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