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大崎上島・櫂伝馬という歴史

櫂伝馬船とは、一般にはで漕ぐ伝馬船のことで、特に船神事での神輿渡御において御座船を曳航するタグボートのことを言う。

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島の櫂伝馬のルーツは瀬戸内海各地にいた水軍(海賊衆)が用いた最も早い船「小早」にあるという。大崎上島の水軍は一つの勢力ではなく「大崎衆」と呼ばれた豪族連合で、戦国時代に小早川水軍乃美宗勝の配下となり毛利水軍に組み込まれ厳島の戦いなど毛利氏に従って戦った。江戸時代以降、廻船操業・造船で栄えたこの島では各地区ごとに櫂伝馬を所有していた。島内にある神社で舟運の安全祈願のため船神事が行われていたが、何時頃からか各地区の櫂伝馬で競争するようになり、地区の名誉にかけて熱戦が繰り広げられた。記録として残っているものが江戸時代末期のことであるため、200年以上の歴史がある。


現在櫂伝馬の行事は「ひがしの住吉祭」「きのえ十七夜祭」「恵比寿神社」の島内3ヶ所で行われている。その他櫂伝馬資料は海と島の歴史資料館に展示されている。ただ近年は少子高齢化により漕ぎ手の減少や櫂伝馬を作れる船大工自体がいなくなることなどの問題のため関係者は存続に危機感を抱いており、この経緯から文化事業として「旅する櫂伝馬」というイベントも行われている。

また、因島で行われている因島水軍祭りでも「小早」による競争が開催される。

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