因島・水軍スカイライン
- とよっチ
- 2020年8月14日
- 読了時間: 3分
因島東部の山腹を縫うように続く県道366号線の愛称で、道中には瀬戸内海の絶景が見渡せるビュースポットや休憩所が点在しています。
ドライブコースとしてはもちろん、アップダウンがきつめですがサイクリングやウォーキングのコースとしても楽しめます。

CNNの世界七大サイクリングルートにも選ばれた、しまなみ海道サイクリングルート。
『因島水軍スカイライン』は、そのしまなみ海道サイクリングルートで通常右に進むところを逆の左に進むとたどり着く、自然に包まれた村上海賊ゆかりの地を巡る道です。
いつもは右に行く道を左に進んでみる。そんな単純なことが旅の楽しみを導き出すこともあるのです。

まず尾道から向島を通り抜け、因島へ。因島大橋を下ってサイクリングルートとは逆の左に曲がります。ここから因島水軍スカイラインまではフラットな道を約3㎞。
干潮時のみ浜辺とつながる道が現れる双子の島・八重子島(やえごじま)を左に見て海沿いを走ります。
昔は塩田だったという平坦な地域を通り抜け、ここから『因島水軍スカイライン』に入ります。道は、因島東岸の山の中腹をゆるやかに上っていきます。

まずは足慣らし。標高50m、最初の峠を抜けて辿りつくのは、鏡浦(かがみうら)という集落。
ここには、穏やかな漁港と厳島神社があります。
道沿いに『鏡浦』と手書きしたバス停。のんびりといい味を出しています。
次の椋浦(むくのうら)の集落へ向け、細い道を上っていると、愛媛県の離島・百貫島が遠くにぽつんと見えます。 この島には明治時代に灯台が建設され、志賀直哉の『暗夜行路』には『その灯台の光は、向島を越え、遠く尾道の町まで届いた』と記してあります。 ほら、水平線も見えますよ。
坂道をゆるゆると下っていくと椋浦。ここは、中世因島村上水軍に起源する『法楽おどり』で有名です。鉦や太鼓を叩き、剣をかざし掛け声に合わせ飛び踊る夏の踊りです。
椋浦から再び坂を上っていきます。ここらでちょうど中間地点、海沿いにある木陰の休憩所でひと休み。

海に向かってクラリネットを吹いている人もいます。この後も上り坂をじわじわと上り続けて、標高は100mを越えます。 一段と高く見渡せる眩しい海と空、潮風は心地よく頬をなでます。
そして峠まで上ると、約1.4kmのダウンヒル!あっという間に三庄(みつのしょう)集落へ着きます。
三庄には、NHKの朝のドラマに登場したカラフルな造船所があります。
ここは尾道と向島を結ぶ渡船もつくっています。
スーパーもあるので、少し栄養補給もいいでしょう。
この日の本で、最初にバイクに跨ったんは、このわしじゃきに。最後の徳川将軍が、ご維新ののち罪一等を許されて、自転車を乗り回したそうじゃが、最初に、グラバー邸の庭をちょこっとだけ乗ったんは、この龍馬じゃ。
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