因島・ナティーク城山
- とよっチ
- 2020年8月24日
- 読了時間: 3分
因島南面の高台にある、ナティーク城山。
かつてしまなみ全域を守ってきた村上水軍の出城であった長崎城跡地に、
今なおその姿を変えて穏やかな瀬戸内海の水道を見守っています。
日本遺産に認定された「村上海賊」三家のうち、因島村上の本城「長崎城」跡(広島県指定史跡)に佇むオーベルジュ。

もとは造船会社の迎賓館として建てられ、現在は瀬戸内海の鮮魚を堪能できるレストランと風光明媚な景色が広がる客室が人気となっています。
フレンチでもイタリアンでもなく、瀬戸内海の魚介類の鮮度と旨みを活かすことに注力した創作料理の数々。
こちらでいただけるのは、『欧風瀬戸内料理』。『箱根宮ノ下・冨士屋ホテル』で修行を積まれた総料理長の中田シェフが、瀬戸内海の鮮魚を一番美味しく食べられるよう考案された創作料理だそうです。ソムリエ資格もお持ちだという中田シェフのお料理、楽しみ楽しみ。
牡蠣と魚介類のエスカルゴソース。
ぷりぷりミルキーな牡蠣、美しく包丁飾りが入ったイカに上品なエスカルゴソースが絡み、お昼から白ワインが欲しくてたまらなくなる美味しさ。
呑兵衛がつくる料理は酒に合う。
ソムリエ資格をお持ちの中田シェフがつくられるお料理は、やっぱり喉から手が出るほどワインが欲しくなるお味です。お友達は、蒸し鶏のサラダ仕立て。

メインは鯛のポワレ トマトソース。
タチウオとフグのフリット、オクラや菜の花、小蕪、カリフラワーなどの季節野菜も添えられていて、ゴージャスかつボリューミーな一皿。ソースに使われているミニトマトは丁寧に湯むきされていて、フレッシュな酸味と甘みを楽しめます。
どのお料理も手間暇かけて丁寧に作っておられるなぁ~。
食べ進んでいくと、大ぶりな鯛が登場。
パリッと焼かれた皮とふっくら柔らかい身の鯛、さくふわフリットのタチウオとフグ・・・
ホカホカにあたためた状態で供されるパン。
パリッとした皮とふっくらした生地のバランスがいいですね。
猫がなめたようにソースをぬぐって、とっても幸せにおなかいっぱい。
デザートは、とろとろプリン。ネーミングのとおり、シルキーな舌触りでとろっとろ。
カラメルソースをたっぷりかけていただくと、甘苦さが口いっぱいに広がって至福の味わいです。珈琲をいただいて、ごちそうさまでした。
各テーブルに飾られているピンクのスイトピーが、春の訪れを感じさせてくれていいですね。一番好きな花なので、嬉しい。
小高い丘の上に建つ白い壁と青い屋根が爽やかなオーベルジュ。
おだやかな瀬戸内海を見張らせる敷地内には、「平山郁夫画伯 しまなみ海道五十三次スケッチポイント」が2ヶ所あります。
造船所の建物と、生名島、弓削島方面。あいにくの曇り空が残念、晴れていたら平山画伯の絵のような「しまなみブルー」が広がりますよ。
気候がいい時期なら、スケッチブック片手にゆっくり過ごすのもよさそうですね。
テラスには村上海賊の家紋「まるじょう」が描かれた旗がたなびき、海賊ロマンに胸が踊ります。
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