向島・USHIO CHOCOLATE
- とよっチ
- 2020年8月22日
- 読了時間: 2分
尾道とはまったく縁もゆかりもなかった3人が出会って、ひょんなことから始めたチョコレート工場。海の見えるカフェ兼工場に一歩足を踏み入れると、ちょうど仕込み中ということで、店中にカカオ豆の匂いが広がっていた。
ちょっぴり野性味を帯びた香りのする豆は、原産地から直接買い付けたというこだわりの豆。そのカカオと砂糖だけで作るシンプルなチョコレートは、「本当のカカオってこんな味がするんだ…」と感心してしまうほど、素材の味がしっかり活かされた個性豊かなチョコレートだ。

チョコレート作りの発案者でもある工場長・中村さんは、自転車旅行中に2、3日の滞在のつもりで尾道に立ち寄り、そのまま居ついてしまったというユニークな人物。尾道のカフェで働きながら、シングル・オリジン・チョコレートの構想を練っていたところ、同じく移住してきた宮本さんと栗本さんに出会い、一緒にチョコレート作りを始めることになったそうだ。
豆の買い付けや卸先もすべて体当たりで、切り拓いてきたという3人。最初はあてもなく現地に赴き、何の収穫も得られなかったこともあった。その後、JICA(独立行政法人国際協力機構)で活動する友人から紹介してもらったり、原産地と取引のある尾道の企業から情報を得るなどして、なんとかパプアニューギニアの農園とダイレクトトレードを成立させるに至った。今後もグアテマラやベトナムの農園と交渉を成立させるべく奮闘中だという。
尾道で偶然出会った3人が、チョコレートを頼りに、世界中の人々と出会いを重ねていく旅物語…。3人が繰り広げる愉快な旅はまだまだ続きそうだ。

尾道・向島にあるチョコレート工場、ウシオチョコラトル。そこで作られるのはカカオと砂糖だけで作るシンプルなチョコレート。スタッフがみずから原産地に赴き、ダイレクトトレードを取り付けたこだわりの豆を手作業で一粒一粒選別し、じっくり丁寧に作り上げています。「一番のアーティストは農園さん」というウシオチョコラトルのメンバー。その言葉通り、豆の個性がダイレクトに伝わるチョコレートは、新しいチョコレートのムーブメントを予感させるような一品!ぜひ、みなさんにも一度味わってほしいチョコレートです。とくにコーヒー通の方にとって、シンプルなチョコはお互いの味を引き立てるベスト・パートナー。特別なコーヒーを飲むときは、ぜひ、ぜひ、一緒にお試しください!
USHIO CHOCOLATL(ウシオチョコラトル)
広島県尾道市向島町立花2200
立花自然活用村管理センター内
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