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ロードレース界の女王ジュヌビエーブ・ジーンソン

実在の女性ロードレーサーの波乱人生

----ライセンス剥奪の危機"ドーピング疑惑"


2014年製作/カナダ 原題:La petite reine

監督:アレクシス・デュラン・ブロー

主演:ロランス・ルブーフ


世界各国の大会で数々の好成績を残したロードレース界の女王ジュヌビエーブ・ジーンソンの半生を描いたヒューマン・サスペンスだ。 ロード・サイクリング・チャンピオンシップで、弱冠17歳にして女子ジュニア部門で優勝し、

その後2000年のシドニーオリンピックではカナダ代表選手として活躍する。

彼女は、着実にロードレース界にその名を轟かせる一方、コーチの指示のもとドーピング行為を繰り返す。

測定結果をもみ消し続けていた彼女の栄光と転落の物語である。


実際のレースさながら撮影を敢行し、大規模な空撮も多用した臨場感溢れる映像は、臨場感たっぷり。

天才アスリートならではの心の葛藤や深い闇、また、数ヶ月に及ぶ過酷なトレーニングには驚かされる。

代役なしでレースシーンをこなした新星ロランス・ルブーフによる渾身の演技は、必見の価値がある。

ドーピング検査はイタチごっこだ。選手は、抜け道を探すことにやっきになる。 ところが、悪事はやがて露見する。地元カナダの協会から疑惑が持ち上がってしまうのだ。

記者会見では一貫して否定するが、疑惑の主としてチームメイトからも信頼を失う。 彼女は、レースライセンスを取り消されてしまう。コーチ二人はライセンス獲得のためにアメリカへ向かう。 コーチを慕う彼女は、気に入られるためには勝たなければならない。

それは自分の栄光のためであり、彼に見捨てられないためにであり、その手立てにドーピングと言う手段が加わったわけだ。 そこには世界で勝つ価値だけではない。この男・コーチの存在があるからだ。 一時はクリーンな状態で勝つために自分の努力と才能だけでやっていこうとした。

しかし彼女が目にしたのは薬物にまみれた現状である。他の世界の選手もやっていたと言う事実。 やっている事が前提で、そんな世界を生きないと同じ土俵にすら上がれない。 登場するラストのレースでは、クラシックレースでお馴染みのユイの壁が登場する、フレッシュ・ワロンヌである。 その坂を越えて行くシーンはまさにレーサーで、女性とは思えない速度で駆け上がって行く。 彼女が得たかったのは、勝利の美酒に酔う事だったのか、それともコーチの愛だったのか。 この映画の肝となるのが、やはり女性レーサーであるところの彼女の苦悩だ。 コーチと男女関係にある事が、ドーピングへの誘惑を彼女に抗えなくしたと思える。 オリンピックの金メダルは、すべてのアスリートにとっては、見果てぬ夢なのだろう。

ドーピング利用は、命を縮小するリスクがある。


かつて、ソウルオリンピック陸上競技で世界を沸かせたジョイナーという米国の女子選手を覚えているだろうか。

彼女は、ドーピング疑惑を隠し続け、疑惑の中で若くして死亡した。

東京五輪は、1年延期されたが、果たして開催できるのだろうか。

見逃した人には激しくおススメ。

坂本龍馬じゃきに。みんな息災にしちるか。わしは、もう身心配する必要はなくなってしもうたがや。若い頃は、おなごにモテたち。こんバイクのせいやで。楽天に急げ。

 
 
 

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