top of page

「クイックシルバー」

純粋なロードバイク、ロードレースの作品ではないが、荷物を運ぶ自転車便の作品の中から「クイックシルバー」を紹介しよう。主役はアメリカを代表する有名俳優のケビンベーコンで、1986年の作品となります。いささか、今観返すと古いテイストがあるのは仕方がないですが、これが実によく出来た作品なのである。

ロードバイクの作品は、純粋なスポーツ物として感動するのは間違いないのですが、本物のレーサーに焦点を当てたものだと、あまりにもプロの技術や能力に圧倒され、自分でも始めようとする気はなかったりします。しかし、本作「クイックシルバー」は投資で成功したトレーダーが一転して失敗し、そこから今度はメッセンジャーの仕事を始めるのです。颯爽と街中を走るシーンがカッコよく、何だか自分もロードバイクを運転したくなる作品です。


時速70キロ以上で車があふれる街を駆けぬける自転車によるメッセンジャー青年の青春を描く。製作はマイケル・ラックミルとダニエル・メルニック、監督・脚本は「摩天楼ブルース」などの脚本を執筆し今作が監督第1作のトーマス・マイケル・ドネリー、撮影はトーマス・デル・ルース、音楽はトニー・バンクス、美術はジェームズ・シャナハンが担当。出演はケヴィン・ベーコン、ジャミー・ガーツ、ポール・ロドリゲスほか。


ウォール街、証券取引所でまだハンドサインでごちゃごちゃ取引しているスーツのスーパートレーダーが主人公で、挫折し、ロードバイクに目覚め、貸し倉庫みたいな広いワンルームに住み、バレリーナの恋人がいて…みたいな夢のような設定で笑ってしまうけど、当時はこんなライフスタイルの若者が世界の最先端で「ナウい」イケてる青年のテンプレ的設定だったのでしょう。

ストーリーは単純明快で、少々都合がよすぎる展開ではありますが、80年代の空気感も満載で、ちょっとカッコつけたロッキーみたいな作品で好感が持てる。

龍馬じゃ。額を割られて、なんか、痛い。中岡慎太郎は、どぎゃんしとるかや。鳥鍋はまだ残っとるかな。京都見回り組の奴ら許せんな。やっぱり、ピストルを持っとけば良かったち。キミら、身体を鍛えて、安成暮らせよ。

 
 
 

Comments


記事: Blog2_Post

090-4746-8717

  • Facebook
  • Twitter
  • LinkedIn

©2020 by 合同会社アーリーバード。Wix.com で作成されました。

bottom of page