「少女は自転車にのって」の感動
- とよっチ
- 2020年9月7日
- 読了時間: 2分
更新日:2020年9月8日
ヴェネツィア国際映画祭で2012年8月31日に初公開された。日本では2013年12月14日から岩波ホールを皮切りに全国で順次公開された。

2012年ヴェネツィア国際映画祭で国際アートシアター連盟賞を、ドバイ国際映画祭では最優秀作品賞と最優秀女優賞を受賞。2013年にはロッテルダム国際映画祭でディオラフテ賞を受賞した。
映画館の設置が法律で禁じられているサウジアラビア初の女性監督ハイファ・アル=マンスールが、同国俳優を起用し、すべて国内で撮影したサウジアラビア初の長編映画。10歳のおてんば少女ワジダは、幼なじみの少年アブドゥラと自転車競走がしたいが、母親は女の子が自転車に乗ることに反対する。
そんな時、学校でコーラン暗唱コンテストが行われることになり、ワジダはその賞金で自転車を買おうと一生懸命コーランの暗唱に取り組むが……。
女性がひとりで外出することや車を運転することが禁じられている同国で、ひとりの少女が女性として生きることの厳しさに直面しつつも、前向きに生きる姿を活写する。
2012年製作/サウジアラビア・ドイツ合作 原題:Wadjda 配給:アルバトロス・フィルム
「ストーリー」
10歳のおてんば少女ワジダは男友達のアブダラと自転車競争をしたいのだが、厳格なイスラームの戒律と習慣を重んじる周囲の大人たちはワジダが自転車に乗ることにもアブダラと遊ぶことにも否定的だった。
ある日、雑貨店できれいな自転車を見つけたワジダは一目でその自転車を気に入ってしまう。なんとしてもその自転車を手に入れようとワジダはミサンガを売ったり秘密のアルバイトをしたりするが自転車代の800リヤルには届きそうもない。
そんな時、学校でクルアーンの暗唱コンテストが行われることになり、優勝賞金が1000リヤルであることを知ったワジダはコンテストに参加することにする。
外で遊ぶことが好きだったワジダはクルアーンが大の苦手だったが、優勝を目指して猛特訓する…
Comments